Uniswap:流動性供給時にトークン価格の変動によって生まれるILの仕組み

Ledefiリサーチ事業部
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目次

  1. はじめに
  2. Impermanent Loss
  3. Impermanent Lossの定式化
  4. Impermanent Lossの計算式
  5. 流動性供給範囲の影響
  6. おわりに

1. はじめに

数多くある DeFi プロダクトの中で、Uniswap は 2023年6月29日時点でDEX(Decentralized Exchange:分散型交換所)において、TVL(Total value locked:預け入れられている資産の総額)でみると首位を獲得している[1]。このため、Uniswap についての分析報告はインターネット上において多数行われている。しかしながら、これらの分析の多くは、トレーダーとしての投資戦略の観点からのものとなっており、当社の運用戦略の点では活用が難しくなっている。

そこで本レポートは、当社が「流動性供給者」として Uniswap を使用する際の留意点を社内で共有する事を目的として作成した資料を一部外部向けに編集し、レポートとして公開している。全3回に渡って、Uniswapの仕組みの解説を定量的に行う。本レポートは第3回に位置づけられ、Impermanent Lossについて解説していく。
また、本レポートは数式を用いた解説を含むため、一定の数学的な知識を必要とされることをお含み置き頂きたい。

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