分散化されたステーブルコインを目指すGHO
目次
- GHOとは
1.(1) ステーブルコイン類型
1.(2) GHO概要
1.(3) GHOの仕組み - GHOのオンチェーン分析
2.(1) GHO/USDレート推移
2.(2) GHOの発行量
2.(3) GHOのユースケース - 考察
3.(1) GHOデペッグの原因
3.(2) Aave Governanceの対応
はじめに
近年多くのステーブルコインが登場している。有名な所では、米サークル社が提供するUSDCや、米テザー者が提供するUSDTや、JPYC社が提供するJPYCなどがある。今回はそんなステーブルコインの中でも暗号資産を担保とするGHOについて取り上げる。GHOはレンディングプロトコルとして有名なAaveが提供するプロトコルである。
さて、そんなGHOは2023年7月にリリースされてから右肩上がりに発行量を増やしてきた。しかし、昨年秋ごろから1ドル以下で取引されており、デペッグした状況が続いていた。そこで、本レポートでは、GHOの概要や仕組みにはじまり、オンチェーンデータの分析を通じてGHOの状況を分析し、GHOがデペッグしていた原因の仮説について整理し、対応策案をいくつか示した。国内のステーブルコイン事業者の方などには参考になるかもしれない。
また、本レポートは、2024年1月11日に開催したDeFi MeetUp ~ DeFiの現状と課題 ~で発表した内容と同じ内容であることをご了解いただきたい。