ETHマーケットレポート(2023/12/4〜2023/12/10)ガス代が実需を伴わずに上昇。ステーキングは安定した入金を記録もDeFiで不穏な出金を確認

Ledefiリサーチ事業部
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目次

  1. オンチェーン分析
    1.(1) gas fee - カテゴリ別内訳
    1.(2) ETH Staking - バリデータによる分析
    1.(3) Staking - Staked ETHの分析
    1.(4) ETH Staking - Liquid Poolによる分析

1. オンチェーン分析

1.(1) gas fee - カテゴリ別内訳

表1. カテゴリ別バーンしたgas fee 出所:Ultra Sound MoneyをもとにNext Finance Tech社作成

週次で、延べ約13,693枚(週次で支払われたガス代全体の約40.29%)のETHがDeFiを通して支払われた。DeFiの支払い枚数は前週約12,149枚に比して約1,544枚増(約12.71%増)であった。MEV Botは約523枚(約1.54%)の支払いで、前週約463枚に比して約60枚増(約12.96%増)である。また、送金に関わるガス代は約2,352枚(約6.92%)と、前週約1,785枚から約567枚(約31.76%増)増加した。また、Layer2関連のガス代は約3,603枚(約10.60%)で、前週約3,103枚に比して約500枚増(約16.11%増)であった。NFT関連は、約2,128枚の支払いで、前週約1,974枚に比して約154枚増(約7.80%増)であった。
EthereumネットワークのBase fee の7日間単純移動平均線(SMA)を確認すると、12月11日時点では約45.36gweiであり、これはEthereumネットワークの需要が低迷していた2ヶ月前(10月11日時点)のBase feeである約7.55gweiの約6.01倍だ[1]。直近2ヶ月間のBase feeの上昇はDeFiやNFT取引の増加が背景にあると推察される。今週もこれらカテゴリは支払いETHの枚数こそ増加したものの、表1の②や④で示したネットワークに占めるガス代に占める割合は前週比約2.44%、約0.68%減少しており、頭打ちの可能性がある。今後、これらのカテゴリからのガス代支払い枚数の変動には注意を払い、ネットワーク需要のトレンドを俯瞰的に把握することが肝要になると推察される。

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