crvUSD:バンド構造とLLAMMAの仕組み
目次
- はじめに
- バンド構造
2.(1) ソフト清算
2.(2) バンドの価格帯の決まり方
2.(3) 担保を拠出するバンドの選択 - LLAMMAの仕組み
3.(1) ソフト清算の実現方法
3.(2) AMMの構造
3.(3) 健全性指標 - UIの挙動
4.(1) パラメータ
4.(2) 入力値
4.(3) バンド選択 - おわりに
参考文献
1.はじめに
弊社レポート「crvUSD:CDPプロトコルの抱える清算リスクに対応したステーブルコイン」[1]ではcrvUSDというプロダクトの全体像について解説している。Lending-Liquidating AMM Algorithm (LLAMMA)はcrvUSDにおけるアーキテクチャの中でも最も重要な構成要素である一方で難解であるとされており、ホワイトペーパー[2]に関しても詳細の十分な記載があるとは言えない上に発見法的な記述が多いなど、どのように仕組みが上手く機能しているか悩まされることもあるだろう。そこで本レポートでは、crvUSDの動機や考え方から始めて、それがAMMにどのように反映された結果どのような挙動となるか、実際に使用する際にUIに現れる数値がどのように決まっていくかを、詳細に解説することを目的としている。
本レポートは以下のように構成される。2章では清算リスクの低減のために逐次的に清算が進行させるソフト清算アイデアを実現するバンド構造について説明し、3章ではバンド構造とオラクル価格に依存する流動性供給範囲から、如何にして意図した清算プロセスが実現可能なAMMを構築できるかを議論する。また、借入ポジションの健全性を評価する指標のLLAMMA特有の算出方法を示し、そこから担保が拠出されるバンド範囲などUI上で従属的に定まる数値がどのように算出されていくかを俯瞰する。4章では実際のUIにおける数値例を用いて、UI上の数値の算出過程の例を示す。最後に、5章にて総括を行う。
Keywords: crvUSD, LLAMMA, band, soft liquidation, Health Factor
(crvUSD, LLAMMA, バンド, ソフト清算, 健全性指標)
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