ETHマーケットレポート(2023/10/16〜2023/10/22): 支払いガス枚数が久しぶりの増加。DeFi主導によるものか
目次
- オンチェーン分析
1.(1) gas fee - カテゴリ別内訳
1.(2) ETH Staking - バリデータによる分析
1.(3) Staking - Staked ETHの分析
1.(4) ETH Staking - Liquid Poolによる分析
1. オンチェーン分析
1.(1) gas fee - カテゴリ別内訳
週次で、延べ2,738枚(週次で支払われたガス代全体の36.61%)のETHがDeFiを通して支払われた。DeFiの支払い枚数は前週2,061枚に比して667枚増(32.85%増)であった。MEV Botは152枚(2.03%)の支払いで、前週119枚に比して33枚増(27.73%増)である。また、送金に関わるガス代は450枚(6.0 2%)と、前週338枚から112枚(33.14%増)増加した。更に、Layer2関連のガス代も972枚(13.00%)で、前週858枚に比して114枚増(13.29%増)であった。
アカウント単位でガス代の支払い状況を確認する。1位のUniswap V2 Routerと2位のUniswap Universal Routerを通し、約1,723枚の支払いが記録され、これは週次支払い枚数の 16.71%を占める。前週、この2つのコントラクトからのガス代支払いの和は1,361枚であり、今週は前週支払い枚数に比して約362枚増(約21.01%増)となった。なお、直近2ヶ月強に渡り定期的に上位10以内に観測されていたArbitrum、Base、LinearといったOptimism系のLayer 2 アカウントがランクインせず、代わりにMaestro(7位、約313枚:約3.03%)、MetaMask Swap(10位、約127枚:約1.27%)が上位10にランクインした。MaestroはBanana Gunと同じくTelegramを経由した取引支援ツールで、大口注文や大口ウォレットの追跡を通して他の市場参加者にミラートレードを提供している。MetaMask Swapは暗号資産ウォレット最大手の一つであるMataMask上で暗号資産の交換を実行する際に経由するルータである。こうしたアカウントがLayer 2コントラクトよりも多くのガス代を払ったことから、従前よりも多くの個人投資家が暗号資産市場に参加していた可能性がある。
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