ETHマーケットレポート(2023/9/25~2023/10/1):ETH価格急騰も、出来高・ステーキングは振るわず。短期目線では注意が必要
目次
- 取引実績の共有
1.(1) 市場情報
1.(2) 未決済建玉(OI)の分析 - オンチェーン分析
2.(1) gas fee - 累価格移
2.(2) gas fee - カテゴリ別内訳
2.(3) ETH Staking - バリデータによる分析
2.(4) Staking - Staked ETHの分析
2.(5) ETH Staking - Liquid Poolによる分析 - 先週の顕著なニュース
- 総括
参考文献
1. 取引実績の共有
(1) 市場情報
ETHの1週間の価格レンジは1,563ドル~1,751ドル、始値は1,581ドル、終値は1,734ドル、週足で見た変動幅は9.68%高であった。また、週の高値は9月11日週の1,670ドルを81ドル上回った 。(参照:Binance-Spot)。
今週のETH相場は概ね右肩上がりに相場が続伸し、前週9月18日に記録した1,670ドルの月高値を81ドル更新した。価格続伸の背景には、米国政策金利の利上げ停止やETH先物ETFが10月より取引開始となることへの期待感が高まっていることが挙げられる。9月28日に米ブルームバーグ誌により、現在承認待ちとなっているETH先物ETFの承認が前倒しとなるという市場分析[1]が報道された。こういった動向を受けて、ETH価格は底固く値を伸ばしたと推察される。9月28日には、VanEckが同社のプレスリリースと広告でETH先物ETFのローンチを発表し[2]、29日22時には伝統的な投資運用会社としては初となる運用益の一部(10%)をEthereum開発コミュニティに寄付する声明を発表[3]し、ポジティブなニュースが多く先行した。
週次出来高は152万枚で、前週の126万枚に比して20.63%大きい。しかし、前週高値を81ドル更新した市場の出来高としては小さく、注意が必要だ。また、2023年からの全39週の平均週次出来高267万枚に比しても43.49%小さい。市場の流動性が小さいため、今後の急な価格変動に注意したい。
(2) 未決済建玉(OI)の分析
ETHデリバティブ市場のOpen Interestは週次で約38億ドル〜約42億ドルの間で推移した。9月28日時点では、前日比約2億6,700万ドル増加し、約40億3,600万ドルとなった。また、10月1日にも約1億3,600万ドル増加し、週次最高額の約42億1,800万ドルとなった。ETH価格の上昇とOpen Interestの上昇に相関が見られるが、先述の通り週次の出来高は小さく、急な価格変動による清算には注意が必要だ。
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