ETHマーケットレポート(2023/9/18〜2023/9/24) ETHの流動性続落。ネットワークの過疎も止まらず ガス代は過去最低を再度更新
目次
- 取引実績の共有
1.(1) 市場情報
1.(2) 売り板・買い板による分析 - オンチェーン分析
2.(1) gas fee - 累価格移
2.(2) gas fee - カテゴリ別内訳
2.(3) ETH Staking - バリデータによる分析
2.(4) Staking - Staked ETHの分析
2.(5) ETH Staking - Liquid Poolによる分析 - 先週の顕著なニュース
- 総括
参考文献
1. 取引実績の共有
(1) 市場情報

ETHの1週間の価格レンジは1,568ドル~1,670ドル、始値は1,622ドル、終値は1,580ドル、週足で見た変動幅は2.59%安であった。また、高値は9月11日週の1,654ドルを16ドル上回り、前週よりもボラティリティが大きかった。(参照:Binance-Spot)。
今週のETH相場は、前週9月9日から始まる価格続伸を引き継ぎ、9月18日12時に週高値1,670ドルを記録した。以後、9月20日2時まで1,650ドル付近で揉み合い、9月の中でも特に高い価格を記録した。しかし、9月20日2時〜9月21日12時まで、価格が急落し、週安値の1,568ドルを記録した。その後は、この下落幅を戻すことができず、1,570ドル〜1,605ドルの間で揉み合った。
週次出来高は126万枚で、前週の165万枚に比して23.64%小さい。また、2023年からの全38週の平均週次出来高271万枚に比しては53.68%小さい。前週に続き、市場からの流動性低下に歯止めが効かず、結果として前週よりもボラティリティ が大きくなったと推察される。
(2) 売り板・買い板による分析

週次の最大取引は、1,593ドル~1,594ドルの4.8万枚であり、前週の最大の取引量を記録した1,629ドル~1,630ドル(3.8万枚)より37ドル安く、取引枚数は1万枚多かった。(参照:Binance-Spot)。
なお、図2右端のVPVR から、直近1ヶ月は1,625ドル付近で大きな取引が累積している。また、今週の相場急落を受け、1,600ドル付近にも取引が累積してきていることがわかる。
ETHの板 を見ると、1525ドル、1,550ドルの買い板が増加していることがわかる。前週のレポート執筆時点では、1,525ドル〜1,600ドルの買い板が少なく、その影響 もあってか今週のETH価格は一時1,600ドルを割り込んでいた。次週は、1,525ドルと1,550ドルにある買い板が、これ以上の続落を抑止できるか注目である。また、売り板に目を向けると、8月下旬から常時存在していた1,700ドルの1.5千枚〜2.5千枚の板が今週中頃に退いたことに注目である。現状、ETH市場のボラティリティが非常に小さいため、価格の急変には注意したい。
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(イーサリアム, オンチェーンデータ, マーケットレポート, 週次レポート)
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