Aave:Liquidity Protocolの基本

Ledefiリサーチ事業部
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目次

  1. はじめに
  2. Aaveの機能
     2.(1) Aaveの基本
     2.(2) 用語の定義
     2.(3) Aaveの応用的機能
  3. 担保付借入について
     3.(1) 取引の流れ
     3.(2) 借入可能額
     3.(3) 評価と清算
     3.(4) 借入金利
     3.(5) 取引のリスク
  4. おわりに
    参考文献
    Appendix 1. Aave Glossary

1. はじめに

本レポートでは、DeFi上の暗号資産の借入機関(Lending Protocol)として機能するAave(アーヴェ)について紹介する 。

Aaveは「借入機関」と表現されるが、既存金融における金融機関のローン、すなわち住宅ローンや事業ローンとは大きく異なるものである。一般に既存金融における金融機関が行うローンは、借入人の「信用リスクを審査」したうえで、金融機関が「信用リスクをとって」実行する借入である。これに対しAaveは、超過担保(借入額を上回る価値を持つ担保)を設定して、担保の範囲内で機械的に貸付を認めるものであり、原則として貸し手は信用リスクを取らない設計になっている 。この点を念頭にして、本レポートを読み進めて頂きたい。

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