ETHマーケットレポート(2023/6/5~2023/6/11):価格保つも2度の急落。ガス代は低水準。ステーキングは預け入れ枚数は増えるも勢い弱まる

Ledefiリサーチ事業部
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目次

  1. 取引実績の共有
     (1) 市場情報
     (2) 売り板・買い板による分析
  2. オンチェーンデータ分析
     (1) gas fee - 累計推移
     (2) gas fee - カテゴリ別内訳
     (3) ETH Staking - バリデータによる分析
     (4) ETH Staking - Staked ETHの分析
     (5) ETH Staking - Liquid Poolの分析
  3. 先週の顕著なニュース
  4. アップデートカレンダー
  5. 総括

1. 取引実績の共有

1.(1) 市場情報

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ETHの1週間の価格レンジは1,715ドル~1,898ドル、出来高は276万枚であった。始値は1,884ドル、終値は1,752ドルで、週足で見た際は1.83%安であった。(参照:Binance-Spot)

6月14日16時までは6月10日8時から始まるレンジ相場を継続した。その後5.6%下落し、2023年3月14日より意識されている1,780ドルのサポートラインで反発した。SEC(米国証券取引委員会)が暗号資産取引所大手のBinanceを提訴したことに市場が反応した結果と考えられる。6月6日12時から18時は1,898ドルまで価格が急騰し週初めの価格に戻ったが、6月10日3時から4時に1時間で4.16%安となり価格は1,744ドルまで下落した。週の安値は1,715ドルまで落ち込んだが、この価格は2021年5月7日週から意識されている重要な価格である。この下落は米国の取引所RobinhoodがSolana、Cardano、Polygonの上場を廃止したことが原因であると考えられる。

ただし、直近1週間の下落幅を見ると、Solanaが28.72%安、Cardanoが27.91%、Polygonが28.87%安[3]であったため、こうした主要なアルトコインに比べると7.26%の下落幅は比較的小さな下落であった。

週を通した出来高は276万枚で、前週の184万枚に比して1.50倍となった。

1.(2) 売り板・買い板による分析

ETH_Report_20230605_20230611_2.png
週を通した最大の取引は1,808ドル~1,809ドルの2万6千枚であった。(参照:Binance-Spot)

6月8日5時から1,830ドル~1,833ドルにかけて、3千枚を超える買い注文が確認できる。1,833ドルの注文は6月9日2時25分までに部分的に約定したが、以後この価格帯に大きな額の買い注文は見られなかった。6月9日14時から10日8時までの4.87%の下落は、上記買い支え不足が起因している可能性がある。

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